ソフィア ムフティとアリス マンディワナ
ジメーレ プログラムは、デビアス フォーエバーマークがデビアス グループの一員として実施している、ダイヤモンド産出国におけるビジネス支援策のひとつです。
デビアス フォーエバーマークは、南アフリカ国内にあるジメーレの4つ の拠点を支援しています。「ジメーレ」という言葉は、「自分の足で立つ」、つまり「自立」を意味します。ジメーレは、財政的援助や指導を通じて、持続可能なビジネスの創造、育成、および拡大を促進することにより、地域住民を支援します。
ソフィア ムフティは、キンバリーにあるジメーレから支援を受けた女性のひとりです。
ソフィアの自動車教習所は、ジメーレ プログラムの支援を得て、2009年にキンバリーにある彼女の自宅でスタートしました。プログラムの資金援助により、ソフィアは車の他にもトラックを購入し、トラックの運転教習も提供できるようになりました。
ソフィアの事業は毎年成長を続けました。2011年、ジメーレのサポートで、2台目のトラックの資金提供を行いました。2014年には、交通教育訓練機関の認可を受け、これによりビジネスがさらに拡大しました。その翌年には、ソフィアの経営するエクセレンス ドライビング アカデミーが、北ケープ州の失業中の若者50人を育成する技術プログラムの実施を任されました。ビジネスは急成長を遂げていますが、ソフィアは今もなお運転教習を自ら行っています。
「私の会社は、新車でビジネスをスタートしたことで、最高のサービスを提供することができ、この業界の中で最高水準のサービスを実現しました」と、ソフィアは言います。「ジメーレの指導プログラムを通じて、私は多くのビジネススキルを学びました。そして、ゼロからでも可能性は生まれることを知ったのです」
ソフィアの残した実績がそれを物語っています。2014年には、503人にレッスンを実施し、その9割が運転試験に合格しました。受講者の半数以上は女性でした。ソフィアはまた、独自の社会貢献プログラムを運営し、受講料を支払えない女性や若者に無料のレッスンを提供しています。
「北ケープ州のキンバリーでは、教習所の存在が非常に重要です。なぜなら、最近ではどこの企業も運転免許証の所持を入社の条件としているからです。私たちは、子どもたちが運転免許を取得できるようにサポートしなければなりません。運転免許証があれば将来、より多くのキャリアチャンスに恵まれるからです」と、彼女は語ります。
アリス マンディワナは、消防隊員として訓練を受けたものの、仕事探しに苦労していました。そこで、彼女はリンポポ州のヴェネチア鉱山でトラック運転士になるためのフルトレーニングを受け、デビアス グループに入社しました。
アリスは初の女性トラック運転士として、2011年に入社しました。「私はまずトラックの大きさにショックを受けました。こんな大きな乗り物をどうやって運転すればよいのかと驚いてしまいました」と、アリスは振り返ります。
6ヶ月間のトレーニング修了後、アリスは鉱山用トラックの運転ができるようになりました。現在では、最もスキルの高い運転士のひとりとして、ドライバーを育成しています。そして今日、鉱山には優秀な女性が数多く働いています。ヴェネチア鉱山で働く240人超の運転士のうち54人が女性です。彼女たちは、運搬用トラック、ブルドーザー、削岩装置、給水車、グレーダーなどを操作しています。
アリスはトラック運転士として働くことで家族を養っています。アリスの夫タマは現在失業中で、子どもたちの面倒を見ています。アリスが、自らが操作するトラックの前で撮った写真を息子のジュニアとアビゲイルに見せた際、二人はとても驚いたと言います。
「私はデビアスで働いていることをとても誇りに感じています。なぜなら、家族を養っていけるからです」