環境クラブ

デビアス フォーエバーマークはデビアス グループの一員として、アフリカ南部に広がる約20万ヘクタールの自然保護区「ダイヤモンドルート」の自然資源や野生生物、そしてその生息環境の保全と研究支援を行っています。

デビアス フォーエバーマークとデビアス グループの理念には、自然への敬意と愛が深く根付いています。デビアス グループでは、1ヘクタールの土地を採掘するごとに、6ヘクタールの土地を自然保護に役立てる取組みを行っています。「ダイヤモンドルート」など、このように自然保護区として指定された土地は現在では約20万ヘクタールに及び、この土地固有の生物や絶滅危惧種が生息しています。デビアス グループはこのような希少種の保護にも取り組んでいます。

デビアス グループでは、積極的な自然保護を通して生物多様性の保全を促進するとともに、研究や教育にも取り組んでいます。2016年には、第7回オッペンハイマー デビアス グループ研究会議を開催し、参加した国内外の様々な関連機関の代表者200名に研究成果を発表しました。

サイの繁殖プログラム

デビアス フォーエバーマークはデビアス グループの一員として、絶滅危惧種の保護に貢献しています。デビアスでは、1970年代からサイの保護をはじめ、増殖や数多くのリロケーションプログラムに積極的に携わってきました。デビアス グループは現在、とりわけ絶滅の危機に瀕しているシロサイを保護、増殖させて、野生復帰させるボツワナのプロジェクトに投資しています。

環境クラブ

ボツワナにあるモトゥウェディ ワ トゥト教育センターは、オラパとその周辺のボテッティ地域での環境保全教育の推進を目的として、1993年に設立されました。意識向上に向けたディスカッションやトレーニングプログラムを提供し、現地だけでなく様々な地区の学校で環境クラブを推進しています。

環境クラブは、オラパ動物保護区のスタッフが、鉱山周辺地域の学校との関係構築を目的として2005年に始めました。週に1回、様々な学年の生徒たちがこの環境クラブに参加し、環境問題について話し合ったり、地域原産の木を保護するプロジェクトに取り組んだりしています。

また、各学校の環境クラブは1年に1度、自然保護区を訪問し、保護区域の自然や野生動物を体験します。この自然保護区には、ボツワナから毎年20校から30校の学校が訪れています。

環境クラブで子どもたちは、人類による自然界への影響を理解し、自然保護のために行動を起こすことを学びます。また、教育センターのスタッフは、節水方法の工夫や清掃運動の実施、あるいは地域のリサイクル活動への参加を通して、子どもたちに学校でも環境保全に取り組むよう指導しています。

校内でのアクティビティと校外学習の組み合わせで、子どもたちは人類と自然の関係を学びます。スタッフの熱意あふれる指導が、自然界に愛と敬意を払う大人に成長したいという子どもたちの憧れと意欲を喚起します。

自然や人々への配慮と敬意を学び、楽しむことを主体としたこの学習活動は、生徒の日常生活でも良い影響を及ぼします。ボツワナにあるリビングストン ハウス スクールの教師を務めるオンケメツ ストライダムは、鉱山で働く従業員などの地域住民の子ども約400人に無償で教育を提供しています。オンケメツは、学校で環境クラブを運営しています。この環境クラブでは、40人のメンバーが週に2回集まり、環境問題を話し合ったり、近郊の動物保護区域を訪れたりしています。また、植林などの活動も行っています。

オンケメツは次のように述べています。「環境クラブの影響は、子どもたちの生活の中で連鎖的に広がっていきます。子どもたちはそこで得た知識や情熱を、友達や家族に伝えていくからです」